「すごいぞ、ラピュタは本当にあるんだ!」と叫ぶパズーの熱い想いや、自身の出自を知ってなお、運命に翻弄されるまいと強い意志を持つシータの深く優しいまなざしはもちろん、海賊ながらもどこか憎めない、人情味あふれるドーラ一家や、時には荒っぽくも気のいいスラッグ渓谷の労働者たちといった人々は、私たちが日々の生活に忙殺されて忘れそうになる大切なものを思い起こさせてくれる。
彼らにも、それぞれの「ちょっといい時間」がきっとあるだろう。
そんなふうに創造力を働かせながら生まれたアイテムが「天空の城ラピュタ Kalitaシリーズ」だ。
作品に登場する蒸気機関や飛空艇には数々な歯車が使用されている。その歯車と、ラピュタ城を形づくる球体の要石をイメージした造形の手挽きミルは、無心に手を動かし、挽きたての豆でコーヒーを楽しむための特別な時間を生み出してくれる。
ドリッパーにはラピュタ城が描かれ、白磁を得意とする波佐見焼には珍しく、藍色の飛行石をイメージした別注カラーが使用されている。同じく波佐見焼のスタッキングマグには、手を振りあうパズーとシータ、ドーラ一家が描かれている。
つまり、ドリッパーとスタッキングマグを組み合わせて使用することで、作品のラストシーンを再現しているかのような情景が浮かぶという、心憎い演出がなされている。
そこに「カリタチェック」と呼ばれる伝統の真っ赤なタータンチェックを、飛行石のカラーである藍色にチェンジして表現した、上質な蚊帳生地の八重ふきんで「天空の城ラピュタ」のコーヒーアイテムがひとそろいだ。
日の光がたっぷり差し込むベランダで、冬の冷えた空気が心地よいダイニングで、あたたかなキャンドルがともる深夜のリビングで…
心許せる友人や家族とともに過ごす時間や、離れて暮らすかけがえのない人々の幸せを願う時間に、そっと寄り添う「天空の城ラピュタ」の上質なコーヒーアイテムは、使うたびに私たちの心へと、大切なものを何度でも繰り返し届けてくれるはずだ。
© Studio Ghibli