フィンランドの童話「ムーミン」をモチーフにしたベーカリー&カフェ。
今回紹介する東京ドームシティ ラクーア店は2003年のオープン以降、日本国内はもちろん、海外からもムーミンのファンが訪れる人気店だ。
カフェではムーミンの生まれ故郷であるフィンランドや北欧の季節の料理、作品の登場人物たちをモチーフにしたメニューを、居心地の良い落ち着いた店内でゆったりと楽しめる。
併設のベーカリーでは、毎日店内の釜で焼き上げられる北欧の伝統的なパンをはじめ、ムーミンやニョロニョロ、リトルミイ、スナフキンのパンが楽しめる。
カフェオリジナルグッズも充実しており、ベーカリーならではのアイテムである「ニョロニョロトング」や、実際にカフェでも使用されているカトラリーなどのキッチンアイテムを求めて来店するファンも多い。
今回のコーヒーアイテムは「スナフキン」とともにコーヒーを楽しめるようなラインナップだ。
コーヒーミルにクリップつきメジャースプーン、波佐見焼のドリップやマグカップにストックバッグといったおなじみのコーヒーアイテムには、野外でパイプをくわえながら腰掛けて、静かに火をながめるスナフキンが描かれている。
さて、スナフキンについてはどこまでご存じだろうか?
ムーミン公式サイトには、彼について以下のように記されている。
『身軽に生きる旅人であるスナフキンの荷物は、リュックサックひとつ。濃い緑色の古ぼけた帽子と着古した服を身にまとい、パイプをくわえ、帽子にはハゲワシの落していった羽根を挿しています。愛用のハーモニカを吹いて、詩と曲を作り、釣りをし、あちこち旅してまわります。彼はいつも、暖かい季節はムーミン谷の川辺にテントを張って暮らしています。ムーミントロールと過ごす楽しい時間が大好きですが、独りで旅をする孤独な時間も、彼にはとても大切。秋がきて、ムーミン谷の住人たちが冬眠に入る頃、スナフキンは南へと旅立ちます。そして、春になると、またムーミン谷へ戻って来るのです。』
(引用:ムーミン公式サイト https://www.moomin.co.jp/)
スナフキンにとって、孤独は愛すべき大切な時間であり、川辺や森で過ごすひと時はかけがえのないもの。ライフスタイルが大きく変わろうとしている今だからこそ、私たちもコーヒーを淹れる時間とともに、ひとりぶんの孤独を楽しみたい。
「ムーミン」の作者であるトーベ・ヤンソンは、その生涯をフィンランドで過ごした。
一年の多くが冬の景色となる彼の地は、屋内で過ごす時間が快適で喜びに満ちたものであるようにと、インテリアや家具のデザイン大国としても世界中から注目されている。
そんなフィンランドは、実はひとりあたりのコーヒー消費が世界トップクラスという側面をあわせ持つ。
フィンランドに住まう人々は、家族と、友人と、そして大切なひとりの時間を、コーヒーとともに過ごしているのだ。
ムーミンカフェでは、フィンランドからやってきた少し珍しいコーヒーも取り扱っている。フィンランドナンバーワンカフェチェーンである、「ROBERT’S COFFEE」(ロバーツコーヒー)の焙煎を手掛ける“ロバートパウリグロースタリー”のコーヒーシリーズだ。ユニークな「おなかコーヒー」や、四季ごとに描かれたムーミン谷のパッケージが特徴のフレーバーコーヒーを買い求めることができる。
最後に、ムーミンカフェのスローガンとなっているムーミンママの言葉を。
「Kaikki hauska on hyvää vatsalle」(なんでも楽しいものはお腹にやさしいのよ!)
(引用:駐日フィンランド大使館Twitter https://twitter.com/FinEmbTokyo)
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